「…僕、ずっと澪ちゃんのことが好きだった。もちろん、今も好きだよ。澪ちゃんは…僕のこと好き?」


「…好き!!私も好きだよっ!」


本当に春兎君は私を喜ばせる達人だと思う。“友達として”こんなにも想っていてくれてたなんて。


「本当に!?…やったあー!嬉しいな!」


「わ、私も嬉し…んっ…」


ちゅっ…


え、今何がおこったの…?私の目の前には春兎君の顔があった。そして…自分の唇に残った感覚。なにか柔らかいものを押し当てたような…。


「…っ!///」


やっと状況を判断できた。私の唇に残った感覚の正体は、春兎君にキスされたもので…。


「澪ちゃんの唇柔らかい…僕、今のファーストキスだから…」


私は驚きを隠せないままで、ただただ呆然としていた。


「澪ちゃんも…はじめて…?」


鼓動がはやくなる。心臓がキュッとなる。私は、やっとのおもいで…


「…っ!は、はじめて…だよ…///」


と答えた。


「やったーっ!澪ちゃんの初キスげっとー!」


「…///」


「大好きだよっ!…というか、愛してる!」


「…愛してる?」


「そうっ!愛してる!」


「どういう意味?」


「僕が澪ちゃんに対してドキドキして胸がキュッってなって、ずっとずっとそばにいたい!って思うことだよっ!」


「愛してる…私もドキドキする!キュッってなる!ずっとずっとそばにいたいっ…!」


私は春兎君のこと…愛してるんだ…。


「じゃあ、僕達…両思いだねっ!」


「…うん///」