「ひなちゃーん。待ってー。」







 「もう、置いてっちゃうよ?悠真。」







 「待ってってばぁー!うわぁーん。」







 「泣かないでよ、ほら。」













 差し出された右手を







 確かなぬくもりを







 俺は忘れないから。