「嫌がっちょうやろ。やめてやれ。」





その場が一瞬静まり返った。


渡邊蒼は顎肘をついて、
真っ直ぐな視線を私達に向けていた。



「は?」



廉造は眉間にシワを寄せて、下から渡邊蒼を睨みつけた。


私は喧嘩にだけはならないでと、必死に心の中で願った。

みんなは2人を交互に見つめ、焦りながらも何も発言はしなかった。