部屋に戻ったあたしはみんなにお茶を配った。


「2人共遅いよー!何やってたのかなぁ~?」

ニヤニヤしながら沙耶香があたしに近づく。


「コップが足りなかったから新しいの出してたんだよ。」

廉造がそう言ってコップを掲げた。


「はい!乾杯!・・・茶だけどな。ははっ。」



「いいっていいって!
 はい!カンパァ~~~~イ!」


お疲れー!という言葉が飛び交って
お茶を一気に飲む。



その間、あたしは正直ノリ気にならなかった。
さっき目の前にいる人に告られ、
さっきまであんなに至近距離でいたんだ。

頭の中はまだ返事で迷っていた。