はーあ。とため息をつきながら
強く握っていた手を離した。


あたしはちょっとホッとして、
お茶が乗っているトレーを手にとった。


その手にそっと触れて
廉造はあたしの顔をじっと見てきた。


あたしはビックリして何?と直ぐに眉を顰めた。


「後からまた話すぞ。」



そう言って軽快にシンジの名前を呼びながら
キッチンを出て行った。





取り残されたあたしは少しの間
呆然と起ち尽した。




あたし・・・

廉造に告られちゃったんだ・・・。