心臓を打つ音が、今にも廉造に聞こえそうだった。


あたしの顔は更に熱くなって
思わず廉造に背を向けた。





あたし、どうかしちゃった?






背後から足音がかすかに聞こえた。
こっちに向かってくる。





「いねーなら俺と付き合おうぜ。」




それは、背後からあたしを抱きしめたのと同時に放った言葉。





心臓が


ドクンドクン鳴り響く。