部屋は意外に綺麗だった。

全体的に黒・赤・緑・黄色の配色で
ジャマイカの国旗やマリファナの雑貨。
あたしには分からない黒人さんのポスター。

うーん・・・予想してた通りのインテリア。




「はい。適当に座ってて。
 茶か何か持ってくる。」


そう言って部屋を出た廉造を追って
あたしも部屋を出た。



階段の下からあたしを見上げる廉造。

「ん?どうした?」



「あたしも手伝うよ。人数多いし、
 運ぶの大変でしょ?」



「おぉ。サンキュー。
 響、優しいな。」



その笑顔にあたしは一瞬ときめいてしまった。

廉造の性格も大体分かってるつもり。
怖いって事も知ってる。



でも

この笑顔だけは、女心をくすぐる。