「お邪魔しまーす。」



玄関を上がって目の前の階段を上がる。
二階の奥の部屋。
傷だらけで所々へこんでいるドア。
ここが廉造の部屋。




「・・・何がどうなってこんなになんの?」
不思議そうな顔をしたサッキー。



他のみんなはこのドアを見て
一気に顔色が悪くなった。


喧嘩とかでこんなになったのだろうか・・・。



「あぁこれ?傷は前飼ってた犬でさ。
 へこんでんのは小さい時駄々捏ねて物投げたりしたんだよ。
 わりーな。汚くて。」



「なんだぁ。そっかぁ。」

奈緒の安心した声を聞くと同時に、
みんなもほっとため息をついた。


みんな、思ってることは一緒なんだね。