「あれ?廉造じゃーん。
 ひっさしぶり~~」

ベロベロになりつつある沙耶香は廉造に手を振っていた。




「うわっ。お前ら飲みすぎじゃね?!」



「おぉ!廉造~!俺シンジ!覚えてっか?!」



「分かるに決まってんだろ。
 てーかみんな久しぶりだな~!」



「廉造またカッコよくなったんじゃない?!
 なーんちゃってぇー。」



「何だよ。なんちゃってって。」




みんな、廉造と会うのは久しぶりらしい。
あたしも、会うのは卒業式以来だ。