「え。響知り合いなの?」


「いや・・・えっと・・・。」



言いかけた時、奴はもう目の前にいた。



「偶然やん!なん、君らも飲み?」

右手の烏龍茶を飲みながら奴は楽しそうに話しかけてきた。



「響の知り合いですか~?」



「ん?うん。一緒のクラス。」



「マジ?!ちょっと響!!」




あーーーー・・・だからもう・・・。
余計な事言うな!渡邊 蒼!!!




「へぇ~。響の地元の子っちこんな感じなんかぁ。
 みんな可愛いね。見てよ~俺の女子。」


後ろから非難されている。


「んじゃーの。響。」


「・・・。」




そう言って奴は自分の席に戻っていった。