「...私」
どうしよう、今まで移動してる車の中でいっぱい言いたいこと考えた
でも、...いざとなると頭が真っ白になって
...でも、
「翔が好きなのっ...!離れていかないでよ」
「...。」
「玲央に揺らぐことなんてできなかった。諦めようって何回も思ったけど翔のことが忘れられないよ」
「もっと早くその言葉が聞きたかった」
目を伏せて悲しそうに笑う翔
「翔はもう私の彼氏になってくれないの?勝手に近づいておいて、ひどいよ」
「ひどいのはどっちだよ...どんだけ俺が心配したと思ってんの?」
「そんなの、知らない」
翔のことまで考えてる余裕がなかったもん