せっかく、私が... 「...っ、せっかくドラマの収録切り上げて学校に来たら女子に囲まれて鼻の下のばしてんの」 私がどんな気持ちでその光景を見てたか知りもしないのに... 「え、なんで地味子が美月だなんて...」 もうどうなってもいい... でも、何よりも自分に嘘つきたくない 一つだけほしいものが見つかったから 「何しに来たんだよ」 翔の戸惑いの色を隠せない声音が耳に届く