一応、來は私の彼氏。


見た目チャラいし、つり目だからちょっと怖いけど、まぁかっこいいし。


暢気な感じもするけど、ちゃんと私のこと考えてくれてるし。


たぶん、すっごく良い彼氏。


「可愛いねー、那乃チャン」


「そうだねー」


「栞もあのくらい素直になったらいいのに」


來の言う通り、私は素直ではない。


それに私はベタベタしたりすることは、苦手。