「栞ーっ!!」


名前を呼ぶ声が聞こえて振り向けば、腰のあたりに衝撃が走った。


「いったぁー…。那乃ー、飛びつくのやめなさいよ…」


「ごめんごめんっ」


ま、可愛いから許すけどね。


「で、那乃はどうしたの?」


「あのねっ、真白がね!」


またかー…


那乃の話といえば、彼氏の真白の話だけ。


ま、可愛いから許すけど。