「社長自らですか?」

「ええ・・・」

・・・

こんな所に来られては、

私も都合が悪い。

仕事ならまだしも、

プライベートな事だ。

・・・

数秒考えた私は・・・

「・・・分かりました。

ですが、今は仕事が立て込んでおります。

昼食時間でよろしければ、

お伺いいたします」


私の答えに、

綾野は満足そうに言った。


「よかった・・・

分かりました。社長にはそう伝えておきます。

仕事中、失礼いたしました」

・・・

受話器を置いた私は、

大きな溜息をついた。

・・・

まるで、疫病神にでも、

取りつかれた気分だった。

そんな時、私の目に映ったのは、

園田先輩の写真…