…ピロリロリ♪…ピロリ【ピッ】
「なんだ?奏弥。」
『なぁ!お前どうせ暇だろ⁉
海行こうぜ!海‼』
「暇って決めつけんなよな。」
『じゃあなんかあんのかよ?』
「…いや、ねぇけど。」
そう、俺が詩音が好きだと自覚したあの文化祭からもう数日たった。
そして今は夏休みなのだ。
文化祭では、あの後、適当に店回って、女に囲まれて(もちろん詩音も。)、奏弥達と合流して、とか、まぁ普通に楽しんだ。
『でな?さくらと詩音も誘って、四人でいこうぜ!』
待ちきれないという感じではしゃいでいる奏弥。
「詩音が行くなら行く。」
『……。お前って変なところ素直だよな。』
「んだよ、素直、良い事じゃん。」
奏弥には詩音が好きなことは、言ってある。つか、気付いてた。
『まぁ、後は任せろっ!じゃあな‼』
プツッ
そこで電話はきれた。