目の前には…、
フリッフリな、いわゆるメイド服というものを着ている私。
「な、なんでよりによってメイドなんですか…?」
「詩音ー?ちゃんと着たぁ〜?」
「へ⁉さ、さくら‼私こんなのやっぱりぃ…」
「着たくないとか言わないよね?」
「…っ!」
「観念して出て来いっ‼」
シャーッと勢いよく開かれるカーテン。
「ひゃあ///!」
「うわぁ〜///‼すんごい可愛いっ‼さっすが詩音!こりゃあ、このクラスの優勝は決まったねぇ‼」
ふるふると震える私をよそに、さくらはペラペラと喋っている。
「あ!詩音、髪とメガネとって、頭にこれ付けて‼」
「へ⁉」
手渡されたのは猫耳カチューシャ。
「こ、これ。付けなきゃなんですかぁ///?」
「あたしはこれを付けて欲しかったの‼
…はっ!じゃなくって、
あ‼はい、コンタクト!
詩音が持ってるのこれだよねっ?」
「うぅぅ…。」