その夜。
『ねぇ!詩音‼今日緊張したよねぇ!』
電話の向こうではしゃいでいるさくら。
『だってさ!学校の王子様二人と仲良くなっちゃったんだよ⁉』
私がさくらに聞いた事。
それは、今日友達になったあの二人が
学校の王子様だという事。
学校の中ではモテモテのツートップらしい。
『ねぇ〜!次の学校からどうすればいいのかなぁ?』
「そうですねぇ。」
『あの人気者二人と仲良くしたらいじめられそうだよねぇ…。』
「私もそう思います。やっぱり、他人のふりをしておいた方がいいのでは?」
『うぅーん、でもそれじゃ可哀想な気も…。』
「そうですよねぇ、」
…ピロリン♪ …ピロリン♪
「あ、陸斗君からメールです。
またあとでかけなおしますね。」
『陸斗からっ⁉すごいよ詩音っ‼
じゃあ待ってるね‼』
プツッ…ツーツーツー
「さて、」
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今日はありがとな。
あと、学校では友達になった事内緒で。
いろいろと面倒だろ?
俺はこのままプリンス演じるんで、
そこらへんよろしく。
この事さくらにも伝えといてくれ。
じゃあ、おやすみ
陸斗
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って書いてあった。
…まぁその方が安全ですしね。
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こんばんは
こちらこそ、今日はありがとうございました。
さくらにも伝えておきます。
では、おやすみなさい。
詩音
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そう送ってから、さくらに電話で伝えて
その日は眠りについた。