詩音ｓｉｄｅ



「ねぇ君。桃山さんだよね？」





聞いた事のある低音ボイスにドキッとする。



そっと振り返ると、やっぱりそこに居たのは園田陸斗だった。





「え？プリンス⁇何でここに？」



話し掛けらた事にびっくりしているさくら。




「あぁ、奏弥に付き合わされてね、」



「なっ、何かいい方悪くねぇ？」




「ははっ」


聞こえた声の方を向くと園田君がクックックッて笑ってた。















ちょっと意地悪い笑い方にドキッとしてしまう。
学校では見せない一面だ。そう思った。











私が見惚れてしまっていると、
不意に彼と目があった。








「桃山さん、この方は？」






「え？あぁ、詩音だよ？
天原 詩音 ！
見違えちゃったでしょ？」




さくらのあっさりとした答えに、