陸斗side
数時間前___。
…ピロリン♪ …ピロリン♪ …ピ【ピッ
「 …。なに…奏弥…。」
時計を見るとまだ8:00。
俺はいつも12時に起きるからねみぃ…
『ははっ!ご機嫌斜め?りっくん♥』
「……てめぇ…誰のせいだと思ってんだよ…」
機嫌の悪い俺は普段よりうんと低い声で言った。
『きゃあ〜!りっくんこわぁ〜い!』
「気持ち悪りぃ。やめろ。」
『ははっ!ごめんごめん(笑)
学校での陸斗がうそみてぇだな!』
「あんなん疲れるだけだがな…。」
お察しの通り、俺は普段は猫被ってる。
学校では王子(プリンス)なんて言われているが、実際はなんにも興味がないただの怠け者だ。
俺の裏の顔を知っているヤツはごくわずか。まずお分かりの様にこいつ。
俺の親友である
矢東 奏弥 (やひがし そうや)だ。
奏弥とは小学校からの付き合いで、
明るくおちゃらけた性格だ。