下校の時間になった。 チャイムの間延びした音が校舎にひびき、放送部から早く帰るように放送が流れる。 BGMは別れの曲 ピアノの音が校内に響く 私は楓の隣に立って、一緒にグラウンドを歩いていた 楓は 校内では あまり私としゃべらない 私のことを気にかけてくれているけれど、やっぱり周囲の目は気になるらしい。 別に構わなかった。 私を気にかけてくれているだけで、私はとてもうれしいから。