「大丈夫ですか?」


彼がその物体を倒したと同時に、アイレン達の体も動いた。


「ありがとう…君は?」



彼は茶色の短髪で、戦士のような格好をしている。見た感じアイレンと歳はそんなに離れてなさそうだ。


「僕はラン・バギル、君は?」


「アイレンだ…なんでこの村がこんなになってるんだ?」


「ジムロっていうさっきみたいのが突然出てきて…きっと魔王のせいだ…まだこの村にはジムロはいるよ…奴と目が合ったら体が動かなくなるから、気をつけて」


「だからさっき体が動かなかったんだ…」


「僕は今からジムロをすべて退治しに行くから、君達はこの教会の中に避難してて!」


「待て!俺達もいく」


アイレンがランの腕を掴む。


「え?」