「え?!ユリナがさっきまで寝てた布団に?!…ちょっと抵抗あるよ…」


「何言ってんのよ!小さいこと気にしないの!」


それからユリナはアイレンをじっと見る。


「あなた言ったわよね…体壊したらフューティスまで行けなくなるって…私は逆に世界を救うあなたの体がどうかなったら逆に嫌よ」


「…………」


「アイレン…だから寝た方がいいわよ…体休めて…」

ユリナはアイレンの手を握る。


「…ユリナ?」


「…アイレン…」


「…あ〜うん、寝るよ…おやすみ」


「うん、おやすみ」




アイレンは立ち上がり、ユリナが寝ていた布団に入る。



布団にはまだユリナが寝ていた温もりがあった。


―ユリナ…―


アイレンはそっと目を閉じる。




こうして夜が明けて行く。