「そうか……誰がやるんだ?寝ずの番」


「あたしはエーゼルにやってほしいな、なんたって今日はいっぱいあたしに迷惑かけたし」


「な!!嫌だよ!肌が荒れる」


「男のくせに肌がどうとか言わない!!」


「あの〜…なんなら私がやりますよ」


「おおユリナ!!やってくれるか?いやぁ助かるよ!」


エーゼルはユリナに握手しながら礼を言う。


「いや!俺がやる!ユリナが体壊したらフューティスまで行けなくなるだろ!」

「アイレン…?」


「…俺…やるよ」


「…ありがとう…じゃあよろしくね」


「…おう」









夜中…アイレンは自分の言ったとおり寝ずの番をした。



「…誰も入ってこないじゃねえか…じゃあ俺も寝ようかな…」


アイレンはそんなことを呟きながらうとうとしかけた時…


「寝たいなら私を起こせばいいのに」


「…え?」


後ろを見るとさっきまで寝ていたユリナが起きていた。


「これからは私がやるわよ」

「…悪いよ…」


「構わないわ」


ユリナはそう言いながらアイレンの隣に座る。


「あなたは私の布団で寝ればいいわ」