ランとティラーナはとある川の近くにいた。


「私…これからどうしましょう……魔王を倒したのはいいものの…ランさん…私でもできることって…何かありますか?」


「え?ティラーナが?」


「はい……何か…ありませんか?」


「うーん…僕これから城の騎士として働く予定だけど…ティラーナもそこで何かしてもらう?」


「私が?…はい!…できるなら」


「うん、じゃあ行こう」


「ランさん…」



突然ティラーナが立ち止まり、ランの名を呼ぶ。


「ん?」


「私…ランさんが好きです」

「え?!」


突然の言葉にランは顔を赤くする。


「…私…ランさんがとても頼りがいのある人に見えます……」


「あ…うん、ありがとう」


ランはティラーナの手を握る。


「行こう、ティラーナ」


「ランさん…」


ランはティラーナを手を繋ぎながら歩き出す。