「…こんな俺でもか?」


「ええ…」


するとウィダルの体にものすごい圧力がかかったような感覚になる。



「アリア…」



ウィダルはアリアを力強く抱き締めた。


「アリア…お前は死んでも俺の娘だからな…俺は無理かもしれないが…お前が生まれ変わったら…リナールに逢いに行ってくれ」









「あれだ!」


「ウィダル!」


やっとのことでアイレン達がウィダルの所にたどり着く。


「ウィダル…っきゃあ!」


ウィダルに近づこうとしたリナールが光の柱に弾かれる。


「ウィダル!!やめて!死ぬなんてやめて!」


涙を流しながらリナールは何度もウィダルの名を呼ぶ。


すると…



ゴゴゴゴゴゴ…


「何の音だ?」


「多分…魔界が沈んでく……音です」


「そんな…じゃあウィダルとアリアは死ぬのかよ…」