「お前はすべてを裏切るのか?家族も…今まで守り続けてきた世界も」


「うるさい!黙れ!」


ヒアトルはアイレンに術をかけようとするがアイレンは羽を出しウィダルの真上を飛んだ。


「ウィダル…本当は…こんなことやりたくないけど…」


アイレンは両手で剣を握り真上に上げると、大きな光の柱がヒアトルを直撃した。


「うおぉぉぉぉぉぉ!!」


光の柱の中でヒアトルは悲鳴をあげる。









しばらくして光の柱がなくなり、アイレンも床につく。


「ウィダル」


リナールは倒れたウィダルのもとへ向かう。


もう彼はヒアトルの姿ではなく、ウィダルの姿に戻っていた。


「リナール…か」


リナールの腕の中で彼は力のない声でリナールの名を呼ぶ。


「ウィダル…良かった」


そんなふたりを見ていたアイレンはユリナを見る。


だが…