「ここ…」
ユリナが案内した所は街はずれの丘…
「ここから見た夜景はすっごく綺麗なの」
「…本当だな…」
ふたりはしばらく夜景を見ていた。
「今日はありがとう…楽しかった」
ユリナの家へ戻る途中、ユリナが言う。
「あんなんで…良かったなら」
「ええ…本当にありがとう」
「………ユリナ…」
「ん?」
「いや、なんでもない」
「変なアイレン」
ユリナはそう言い、笑う。
「あはは…」
アイレンもつられて笑うが、すぐに真顔になる。
―…ユリナ…明日には…消えちゃうんだよな―
アイレンは隣で笑うユリナをじっと見て、言った。
「…ユリナは…ウィダルを倒して…消えること…怖くないのか?」