「あの!すみません…」


しかし二人はアイレンの存在に気づかず、ずっと話してる。


「あの!!」



しかし…何の反応もない…



「俺…まわりからは見えてない?」



するとその時、大聖堂の鐘が鳴った。


「ユリナ様…」


まわりの人間は皆大聖堂を向いて座り込み、祈り始めた。


「…なんなんだ?」


アイレンはまず大聖堂の扉を開けてみる。


どうせ姿が見えないのだから、入ったって誰も怪しまないだろう。



大聖堂の大きな扉を少し開け、そーっと入ってみると…



「すげぇ」


そこにはたくさんの祭司などが祭壇の方にいる赤ん坊のユリナに祈り続けている。


「なんでこんなに…ユリナって…」



すると祭司達が歌を歌いだした。