「そっか…今よりずっと悪かったってこと?」


「はい…ずっと…どこも変わっていて…一瞬だけ私が眠ってた間に…この世界がもう救われた…のかと…」

「ティラーナ…」


「…今日はありがとうございました…戻りましょう」

「え?あ…うん」


戻る途中でティラーナはランに言う。


「この世界に目覚めて…初めてこんなに…会話したの…ランさんしかいません…」


「え?そう?」


「はい…私…嬉しいです…」

ティラーナは微かに微笑む。








「すみません…思い出すこと…できません」


「…そっか…」


アイレンはユリナから離れる。


「アイレンさん…もしかしたら…ユリナさんの記憶を元に戻す方法…あるかもしれません」


突然アリアが部屋に入ってくる。


「え?」