「ユリナ…俺のこと…分からないか?」
アイレンはユリナの肩をつかむがユリナは首を横に振る。
「すみません…分からないです」
「…………っ」
アイレンはユリナの肩を掴む手に力を入れる。
「…アイレン…」
「頼む…二人きりにさせてくれ」
「…分かったよ」
「ニコラ、俺達…今やることないから、その辺歩きに行くか?」
「え?エーゼル?」
「…行こう」
「…うん」
それを見ていたティラーナも、ランを散歩に誘う。
「あの…ラ…ランさん…私と…散歩でも…行きませんか?」
「え?ティラーナ?」
「…行きません?」
ティラーナは顔が真っ赤だった。
「…別にいいけど」
「…ありがとう…ございます…では行きましょう…」