「……こんなもんかな」
裕静起こさなきゃね。
…って、なんで私が裕静のお母さんみたいなことをしてんのか分からないけど。
「おいっ!!裕静起きろっ!!晩ごはん食べるよ」
「…んッッ!!あと、もう5分~…」
「甘えんなっ!!」
――ドカッ
「~~!??いってえ~!!!!!!」
「さっさと起きないからでしょ?!」
「だからって蹴ることねーだろ~!」
「晩ごはん作ったんですけど何か文句でも?」
「…ありません」
「よろしい」
裕静は、バカなのが勿体無い。
顔も運動神経もいいんだし、勉強さえすれば完璧なのに…。
まあ、そんなこと言っても裕静は裕静なんだけどね。
…そんな完璧人間は世の中にいないだろう。