「ここよく来るの?」


椎名の問いに、首を横にふる。


「そっか」


制服にエナメルバックをさげて、下校中だったのかな…


「椎名は?」


「俺は暇潰し。家の鍵忘れちゃって」


椎名はベッと舌を出した。


その姿は、なんか他の男子とは違うように見えた。