お弁当食べて、みんなで集まって、


いつものようにりんごを食べる。


それが幸せ。


「本当りんご好きよねー」


「いる?」


「いらない、いらない」


そしてみんなで笑い合う。


「初良って背が高いからいいよね」


ふと秋が言った。


「そんなことない。頭よく打つよ…」


押し入れから物を取り出すときとか、机の下に消しゴムが落ちたときとか、必ずと言っていいほど頭を打つ。


「ははっ。そうなんだ!」


いつものような会話をしていると、チャイムが昼休憩の終わりを告げた。