「どしたー?じゃねぇよ!ボールが当たったんだよ!」


「お、悪ぃ。大丈夫か?」


「え、あ。はい」


椎名と話してた背の高い男の子にいきなり謝られ、一瞬びっくりした。


どうやらこの人が投げたらしい。


「よし、ここじゃ危ないから外でやろうぜ」


「うげー。椎名、まだやんの?」


男の子達はやいのやいのと話して、この場を去っていった。


残されたのは、いつものグループ。


「初良、保健室行っとく?」


「おおげさ。大丈夫だから」


心配するみんなを安心させるために、もう一度笑った。