「大丈夫?こけたの?それとも…」


「母さん、あとは俺やるから。退場」


しばらく会話にはいれず、黙っていた椎名が口を開いた。


「もうっ!しょうがないわね」


そう言って、「ごゆっくり♪」とふすまを閉じた。