気が付けば、みんな、海に放り出されていた。

ゴボゴボ…

(く、苦しッ…)

私が意識を手放そうとした瞬間、ふいに、腕を引っ張られて、岸にあげられた。

「…亮くん…」

助けてくれたのは、亮くんだった。
亮くんは何も言わず微笑むと目を閉じた。

私も睡魔に襲われて、目を閉じた。


−そして、目を開けると、教室にいたってわけだ。

−End−