「え…」

なんだか、体がだんだん透明になってきた。

「みなみッ、急げ!」

松岡くんが急に叫んだ。

「い、急げって?」

「体が全部透明になる前に何か水の中に飛び込め!じゃないと、ずっとこの世に残ることになる!」

「そ、そんなっ!でも、水って…」

「プール!」

松岡くんが私の手を握って教室を飛び出した。

「待って、みなみ!」

「みなみ、オレたちと一緒にこの世にいよう!」

「行かないで!」

みんなが追いかけて来る。

プールは2棟にある。
私は松岡くんに引っ張られながら、後ろを見た。

なんだか、あゆちゃんの顔が怖かった。