醜く丸々とした体。


細い目とボサボサの髪。


服のセンスの無さと太短い脚と頭の悪さ。


全てにおいて最低基準。



「本当…私、これっぽっちも可愛くない。」



親友の芽生紅に言われた言葉で

やっと自分の状況に気付いた。



「勉強どころじゃないよ!こんなの…」



「し…ふぉん! ?」



「ごめんっ!!私、帰るっ!!」



「ちょっ…紫風っ…!!」



―――バタン…


私はドアを思いっきり閉めて芽生紅の

家の玄関の外に出た。