「…ん?」
部屋。
机と椅子、黒板にロッカー…、それと人。
教室。
部屋。
机と椅子、ベッドに教材…それと暇潰しのもの。
自室。
部屋。
机と椅子、テレビにキッチン…それと色々。
部屋。
シャワーと石鹸、シャンプーとリンス…それと色々。
風呂。
外。
トラックと警察、血と死体。それと人。
事故現場。
瞬間移動するようにそこに行く。
でもそこには必ず。
叫んでいる人がいた。
「朔弥」
「充城 朔弥」
どうやら俺の名前は
みつき さくやっつー名前のようだ。
俺が覚えてんのは幼馴染みの顔だけでその他の顔とか幼馴染みの名前も含めてぜんっぜん覚えてない。
でも泣き崩れている女の人は母親で
そいつの肩に手を置きながらボーッとしてるのは父親だってことがわかった。
なに泣いてんだか。
その隣には幼馴染みがいた。