ちゃんとした会話をすることもなく俺は白い空間に戻った。
れんは泣いて寝たし。
最近のクラスの様子。
また、あの蜘蛛の巣に触れてみる。
脳に直接見える映像。
―充城は…、その事故で尊い命を落とし不意の事故だったので…
俺の机の上にある花瓶に入った花。
何人かが放心状態になって、何人かが泣いてた。
俺はそんな存在でもなかったから。
―なぁ、お前のオトモダチの充城。死んじゃったなぁ?お前は?死なねーの?
また始まるイジメ。
まぁ、主犯とそいつの子分みたいな奴の5人に減ってたけど。
昔はもっといた。
女子とか他はシカト。
見て見ぬふり。
―おい、結崎。最近嫌がらせ、受けてないか?
話を聞き出す熱血教師の担任。
れんは嘘をついた。
重要な情報はそれくらいで、蜘蛛の巣から離れればふぅっと溜め息が出る。