れんはまだ帰ってきていない。
まぁ平日の1時となりゃ普通は学校でしかも授業中の睡眠をとっている時間であろう。


当たり前か。
部屋以外にも人は居なかった。
相変わらず、れんの家の人はれんに興味がない。


家には毎日帰ってきてもみんなで飯を食うとか、話すとかそんなことはしたことないらしい。


俺の親は毎日色んなことを話すし俺も話す。

寧ろみんなで飯を食わない日はないし笑いが絶えない家だ。

というか煩い家。

…俺とれんの家は正反対だ。



取り敢えず俺はれんの私物に触れることがわかったからベッドに寝転んだりしてみる。


金はテーブルの上にあって、家具も文具も本も飯のおかずも全部一人。


そんな生活してて家族と言えるのだろうか…。

俺には理解できない。