『もし俺がお前より死んだらお前の部屋のオルゴール鳴らしてやるよ』
確か俺は冗談でれんにそう言ったことがある。
ちっさい頃にれんの誕プレで俺がやったやつだ。
オルゴールはいつも窓際に置いてある。
幽霊になったら物を触れるのか分からないが怖がらせるために言ったものだ。
それに立ってる幽霊だっているなら物に触れるんじゃないか?
って思う。
現に俺、今立ってるし。
町に出ても見える人はいないらしく振り向かれない。
まぁ振り向かれても俺が困るんだけど
取り敢えずれんの家の壁を触ると触れることが確認できた。
そのまま調べていると力を抜くと入れることがわかり俺はれんの部屋まで誰にも見られることなく到着したのだった。