そして最後の大丈夫…




在校生や保護者からの
拍手につつまれながら
あたし達は一歩一歩と
歩いてゆく。



先生はドアをあける係だから
やっぱり退場の場所にいる




あたしは先生を目で
追いかけながら近づいてる
タオルで真っ赤な鼻を
隠しながら





退場する一瞬
目があった




口パクで
「おめでとう」って
言ってくれた




もう関わりがなくなって
しまうかと思うと
さっきよりももっと
涙が溢れて
立っていられなくなった
あたしを友達が
支えてくれた。




涙がもっともっと
とまらなかった…