「んで、もう1個あって。」

マイルは珍しく鬱な顔をした。

「イルルさんに賞金がかかっています。」

「「「はぁ?!」」」

あまりに謎過ぎる内容に
思わず聞き返す。

「俺にそれを遂行する義務はないですけど。」

「俺なんかしたっけ?」

「イルルさん、ここに来る前に喧嘩したでしょう?」

「うん。ハエみたいにうるさいのに絡まれたからつい。」

ついやっちゃったぜみたいな
そんな軽いノリで喧嘩すんなとあれほど。

「そのハエみたいにうるさいヤツは軍のお偉いさんのお子さんらしく。」

俺の口から
エクトプラズムが大量に放出された。

それから先は覚えていない。