「あらあらかわいいわねー!」

「一日八百屋さんかしらねぇ。」

昼過ぎにおばちゃん達に囲まれるイルル。

一日八百屋さんって
職業体験じゃないか。

一体何歳だと思われてるんだろう。
興味はあるけど聞きたくない。

「ナターシャちゃん今日はこっちなのねぇ。」

ナターシャさんは
元々このへんで働いているせいか
普通に接客している。

「そうですねぇ、今の時期はやっぱり春キャベツがおいしいですね。」

「ナターシャちゃんがオススメなら間違いないわね!」

俺とリーヴェは暇だった。

商品が空いたところに
補充の野菜を置くくらい。