まったく

樹は相変わらずわからずやだな


人がせっかく起こさないように運んでやったのに



ま、樹は小さいしきれいだし

ぱっとみ女みてーだから起こしたくなかったってのもあるけど・・・



だからってさー正座1時間とか!
もう俺足痺れちゃったよ!!??

立てないよ!




「樹くーん立てなーいーよー」

「・・・」

「ねー痺れて立てないったらー」

「うっせ」





「え?ちょっと『うっせ』って何さ!??今俺のガラスのハート粉々になったよ!??」

「お前はそれくらいじゃ壊れないだろ」

「壊れちゃう!」


はぁっと樹はため息をつくと

「ほら」


俺にむかい手を差し出してくる


「ん」

「おわっちょっ」

ばさっ


「ちょっ離せ!」
「いやだ」

「は?いい加減に・・」

「なぁ?お前は俺のことを裏切らないよな?一緒にいるよな」




「当たり前だろ?だって俺たちは・・・」
「ん。分かってる悪い変なこと言って」

「それはいいけど」

「ありがと」


俺は樹を放さずにずっと寝転がっていた

「悠そろそろメシにしよーぜ」

樹が言う

「ああ、そうだな」

俺は樹の手を取り歩いた








あ、ちょっと今俺のことホモだと勘違いしたやついね!??


俺はホモじゃねーかんな!??




ただ樹が可愛すぎるだけで・・・




あ?そこがホモだって?

ちげーわ!!



   俺たちにはそんな感情芽生えないんだよ


       だって俺たちは



        な?そうだろ