「美零」


「おそいよ!一人であの二人見てたら虚しくなっちゃったよ!」


「…それわかるわ」


だってさ、あの二人が一緒に居ると周りが見えませんって感じなんだよ。

疾風がいない時なんて、虚しくて虚しくて。


ちょっくら殺意が…。


「美零!みれー、みーれーいーッ」


「……んっ!何?」


「寂しーんだけど」


そう言いながら、ぎゅーっと抱きついてくる。