「疾風…」 「どした?」 あたしと目線を合わせながら聞いてくる疾風は、相当優しい人だと思う。 「愛笑がね、逢坂くんが自分のこと好きか知りたいんだって」 「ははっ、蒼を見てればわかるじゃんね」 本当にその通りだよ。 逢坂くん、愛笑を見てるとき顔緩みすぎだもん。 愛笑だけだよ、わかんないのは。