「う、わぁ、。」 体育館に広がる大きな世界。 あたしのまだ見たことない気色。 汗と木と、ボールの臭い。 ほんのり鼻を掠める。 「かっこいい、」 あたしの中にそんな言葉が溢れた。 あたしとバスケの出逢い。 弱小チームに入ったあたしは、 それは、それは、運動音痴の塊で ボールも自由に着けなければ、 走ることさえも困難でした。